- 第1ステージは、ピンチをチャンスにしてクリア!第2ステージは組織化と内部組織の鍛錬でクリア!!そして・・・2014-07-02 Filed under: 日記
昨日ある会で、勘定奉行で有名な、オービックコンサルタントの創業社長 和田さんのお話をお聞きする機会がありました。
創業からの話でこれまでの軌跡をお話していただきました。
印象的だったのは、はっきりとわかるステージがあったと和田社長はおっしゃってました。
私が特に目からうろこだったのは、そのステージの変わり目としてはっきりわかる場面。それと、その変わったときから目指す目標も変わるということ。
ただ、そのステージが変わるときはぎりぎりまで、自分を高めている為、ピンチが訪れ、そしてそれを切り抜けたもののみが次のステージを見られるということのように聞こえました。
そのステージとは3つのステージがあり、第1のステージの目標は「売り上げ・損益分岐点を超えること」、和田社長は、会計事務所に勤めていたことあり、コンピュータではじめのころ、コンピュータで計算できたらどんなに便利だろうと勘定奉行の前進ともなるソフトウェアを受託を受けてつくったそうです。
大型案件の受注を受け納品し、会計ソフトが国の行う表彰を受けます。
その受託した金額が底をつくまで、自社商品である勘定奉行は開発されパッケージング商品化が行われます。
完成したとき、お金は底をつきました。しかし、運転資金をさまざまな方法で調達して1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と完成したソフトウェアを着実に売り損益分岐を超えるまでに成長させたとのことです。
毎月損益分岐を超えるころ、第1ステージは終わったと肌で感じたとのこと。
ここでのポイントは、損益分岐をわかっていながら水面下に落ちる底を突くまで突き進んだタイミングのポイント1、そして完全に底を突いたというタイミングで資金調達に走って底を打ち切ったタイミング それがポイント2 そして V字で回復し、損益分岐を確実に上回る体制をつくったポイント3 この3つのポイントを肌で感じたとおっしゃってました。
ここまでの目標は、あくまでも「売上・損益分岐点を越える」ということ。
この段階が世の中の中小企業のほとんどの段階であるといえると思います。
まずはここをクリアすること。しかしその後も問題はつづいたとのこと。
損益分岐を超えるころ、この時期、従業員数は相当数増えてきますが、あくまでも集団になっているだけ、組織としての行動ができていないことで、決して効率的な動きができていない状況だったといいます。
そこで、この第2ステージに入った時に組織化をはかる為に内部の統制や従業員の教育などに力をいれ、業務効率化や組織作りを整備します。この業務は、和田社長にお聞きしたところ、外部のことではなく内部のこと。まさに、筋肉質な体質。社内スタッフのスキルアップ、お客様主義の徹底など、社内経営理念等の整備をし、社内体質を改善したといいます。
それを続けチャンスが来たのは、マイクロソフトが追い風になって急激に加速したとのこと。強固な組織体制を整備することにより、強風が吹いたときにしっかりと風を受け止められる体質を日々鍛錬したことによりチャンスがつかめたのだろうと思いました。
チャンスはあっても、その旗が立って、ゲームが始まったときに、そのタイミングでそれを手にできる、旗取りゲームに参加し、そしてその旗を確実に取るために日々企業体質を改善し常にスタンバイ状態にいることが重要だと感じました。
中小企業としてまず大切なことはコンスタンスに損益分岐点を越える営業力、商品力、技術力等をバランスよくもち、市場という風を読み、そこに必要な商材を提供できる体制をつくること。
そして第1ステージの損益分岐を超える商品やサービスの提供する体制をつくること。これが事業をつくるということなのだと感じました。
まずは目指す場所。ここですね。
そして、このステージをクリアしたら第2ステージ。組織化と社員教育。もちろん自分も含めた、全員が組織として人として向上していく社内体制とその経営理念の浸透による組織として仕事をし、常に無駄を省き、贅肉をそぎ落とし、スタンバイ状態になるだけ筋肉質な体を作っておくこと。
そして第3ステージは・・・・
やってもやっても上があり、やってもやっても、やれる範囲が広がる。
企業の経営とは非常に難しく、またやりがいのあるものだと感じました。
企業は生き物である。まさに、過去の歴史、先人たちの話は目からうろこな話ばかり。
私自身、まだまだですが、公明正大に、もっともっと上を見ていこうと感じました。
世の中にはすごい人がいる。改めて、肌で感じた瞬間でした。
和田社長とても尊敬しております。
本当にありがとうございました。